Vacanza di estate in Italia
[Roma]
8月9日(水)・10日(木)・11日(金)・12日(土)
おりしも「ダン・ブラウン」(Dan Brown)著「ダ・ヴィンチ・コード」(Da Vinci Code)
が反響を呼び彼の前作「天使と悪魔」(Angels and Demons) の舞台となったローマ。 オードリー・ヘップバーン(Audrey
Hepburn) とグレゴリー・ペック (Gregory Peck) の「ローマの休日」(Roman Holiday)
で紹介されたローマの名所旧跡。 ヴァチカンにあるシスティーナ礼拝堂 (Cappella Sistina)
のミケランジェロ「最後の審判」(Giudizio Universale)。 観たい、行きたい、触れてみたい!!
【ヴァ
チカン市国:Cita del Vaticano】
【サン・ピエトロ寺院:
Basilica di San Pietro】
サン・ピエトロ寺院 (Basilica di
San Pietro) とサ
ン・ピエトロ広場 (Piazza San Pietro)。 広場の外周に立ち並ぶのは284本のドーリア式円柱です。広場
中央に建つ高さ25.5メートルのオベリスクは、近くで見るとさすがに大きい。
サン・ピエトロ寺院はヴァチカン市国にあり、ここはローマ教皇直下の一国。 教皇護衛の任をつかさどるの
は精鋭スイス衛兵隊。
寺院の正面入り口の上方には、「天国の鍵」と「地獄の鍵」をあらわした彫刻が彫られています。
寺院の中は広い、豪華、重奏。 私はカソリックの歴史についてはほとんど知識はありませんが、計り知れないほどの強大な権力と財力がなければここまでの
ものを建てることはできないことは容易に分かります。
サ
ン・ピエトロ寺院の正面に直線に走る通りは、コンチリ
アッツィオーネ通り (Via della Conciliazione)。 この先にはテヴェレ川 (Tevere)が流れていま
す。
【ヴァチカン美術館: Musei Vaticani】
ピオ・クレメンティーノ美術館 (Museo Pio-Clementino)石棺・円形の間 (Sala
Rotonda)、床モザイク・ミューズの間(Sala delle Muse) 「ベルヴェデーレのトルソ」 Torso Belvedere。
とても半日で観て回れるところでは無いのですが、限られた時間で、ガイドさんに案内されてポイントを。
美術館に入るには朝8時前からもう、長蛇の列が並びました。 ゆうに500メートル近くはあろうかと。 団体入り口と個人入り口が分かれているそうなの
で、事前に確認されて行かれた方がいいようです。 美術館の中は写真撮影OKです。
ただし、シ
スティーナ礼拝堂 (Cappella Sistina) の
中は私語も写真も厳禁です。
システィーナ礼拝堂は必見です!!
【サンタンジェロ城: Sant'Angelo】
サン・ピエトロ寺院の北東、テヴェレ河沿いにそびえるサンタンジェロ城。 その名も「聖天使
城」、場内には天使の像が建っています。 城内中央の頂点に建つのは590年のペスト悪疫を剣で打ち払ったといわれる天使像。
要塞のようなこの城のテラスからは、ローマ市街、サン・ピエトロ寺院が展望できます。
サ
ン・ピエトロ寺
院からは約15分程度で歩いて行くことができます。
【旧
跡】
【フォロ・ロマーノ: Foro Romano】
ローマ、元老院、コンスタンティヌス帝、シーザー、学生時代に「世
界史」の授業で聞
き覚えのある言葉。 紀元前2世紀の頃からの遺跡の残るフォロ・ロマーノです。
<写真>
【左上】 サトゥルヌスの神殿 (Tempio di Saturno)
ローマの農業神
【右上】 セヴェルスの凱旋門 (Arco di
Settimio Severo)
【左下】 聖なる道 (Via Sacra)
【右下】 アントニウスとファウスティーナの神殿
(Tempio di Antonino
e Faustina)
フォロ・ロマーノはベネツィア広場とコロッセオの間に位置し、数箇所入り口がありますが、フォーリ・インペリアーリ通り (Via dei Fori
Imperiali) の入り口を入ると、すぐ右横にエミリアのバジリカ (Basilica Emilia)
の円柱が並んでいてローマ時代へ導いてくれます。
【コロッセオ: Colosseo】
フォロ・ロマーノのすぐ東となりに建つ円形闘技場「コロッセオ」。 紀元80年に建築され、以降数限りな
い死闘が見世物にされたという場所。 闘技場の地下部分がその舞台裏であり、死闘を待つ者や動物達が集められたといわれています。
歴史は時として残酷なものですが、その事実を知りその場所を訪れその史実について考えることも必要かも。
システムとしてみても、当時5万人の観衆を収容するため、今の整理券やゲート番号などの制度を取り入れられ興味深いものです。
ローマにはたくさんの凱旋門がありますが、フォロ・ロマーノとコロッセオの間にあるコンスタンティヌスの凱旋門 (Arco di Costntino)
は、ひときわ大きなもの。 ローマ最大の凱旋門です。
フォロ・ロマーノの東側の入り口近くに、ローマ最古の凱旋門、ティ
トゥス帝の凱旋門 (Arco di Tito) があります。
ちなみに、フォロ・ロマーノは入場無料。 コロッセオは11ユーロ。
【ロー
マの休日:Roman Holiday】
【トレヴィの泉とスペイン広場】
<写
真左>
ロー
マに来ると誰もが訪れるトレヴィの泉
(Fontana di Trevi)
。 ここで後ろ向きに肩越しに硬貨を投げ入れると、また訪れることができる。。。当然わたくしも。。。
<写
真右>
スペイン広場 (Piazza di Spagna)
の階段。 階
段に向かって左はキーツの家
(Casina di Keats) 。 ここで Joe が Ann王女に偶然をよそおって再会し、その後は・・・
【Joeのアパート】
ジョー(グレゴリー・ペック)の住んでいたアパート。。。の入り口まで。。。
Via Margatta 51
マルガッタ通りは、バブィーノ通り (via del Babuino) から一本入った狭い通りの住宅街。 夏の日差しを浴びながらこの通りを歩くと、何故か懐かしいような・・・
スペイン広場から歩いて約15分程。
実はこの日迷ってしまってウロつくこと30分。
【真実の口とヴィットリオ】
「うそをつく人間がこの口に手を入れると抜けなくなる・・・」、と Joe が手を入れてみると、、「手が!!」。。。「真実の口」のある、
サンタ・マリア・イン・コスメディン教会 (Santa Maria in Cosmedin) が左の写真。
Ann王女がスクータにまたがりハンドルを握ると、突然発進!! ヴェネツィア広場 (Piazza Venezia) だったかな? その広場の正面に建つのは、
ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂 (Monumento a Vittrio Emanuele II) ここのテラスからのローマの街の展望はお奨めです。
【サンタンジェロ橋のたもと】
「ローマの休日」の夜、テヴェレ河のサンタンジェロ橋のたもとで、パーティーが行われていました。 Ann王女を追って来たイギリス当局の黒スーツ・ハッ
トの集団。 彼らが Ann
王女を無理やり連れ帰そうとしますが、ここで大乱闘が始まります。 映画のシーンでは、その河上パーティー会場の背景に、サンタンジェロ城がくっきりと浮
かび上がっています。 大乱闘のさなか、Ann 王女と Joe は追っ手を振り切って、テヴェレ河に飛び込み、たどり着いた川岸で・・・
「いやぁ〜映画ってほんっとにいいですね〜」
「それでは、みなさん、さいなら、さいなら、さいなら」
右の写真は、サンタンジェロ城のテラスから見えるサンタンジェロ橋。 対岸の橋のたもとに石階段があり、映画のシーンでは、黒スーツ軍団がこの階段を降りてくるところがあります。
【天
使と悪魔:Angels and Demons】
【パンテオン神殿:Pantheon 】
宗教象徴学者ロバート・ラングドンが、イルミナティーの犠牲者となる4人の枢機卿を探して、ローマを駆け回ります。 啓示の道の始まり「サンティの墓」ラファエロの埋葬されている教会を目指し、パンテオン神殿の直径9mの天窓を、「悪魔の穴」と解釈し、パンテオン神殿に向かったラングドンでしたが・・・
パンテオンの前の広場には、オベリスク・噴水があり、神殿前にはいつもたくさんの人が集まっています。
【サンタ・マリア・デル・ポポロ教会: Santa Maria del Popolo】
キージ礼拝堂(土の礼拝堂)のある、サンタ・マリア・デル・ポポロ教会。 「悪魔の穴」とは地下聖堂、共同埋葬場の入り口の穴のことでした・・・。 しかもこのキージ礼拝堂はラファエロの設計・・・。
ここでのアンビグラムの言葉は:
土 (earth)
ベルニーニ作の「ハバククと天使」がさすつぎなる場所は・・・
【サン・ピエトロ広場: Piazza San Pietro】
ここでのアンビグラムの言葉は: 空気 (air)
神の息、西風、に導かれる先は・・・
【バルベリーニ広場:Piazza Barberini】
バルベリーニ広場 (Piazza Barberini) の地ロータリーの中央にあるのは、トリトンの泉 (Fontana del Toritone) 。 この「トリトンの泉」はベルニーニの作。
「天使と悪魔」の中では、ここにベルニーニ作のオペリスクがありましたが、1980年代前半に、地下鉄駅建設にともないオベリスクが倒壊するかもしれないという懸念から、この「トリトンの泉」に置き換えられた、と。
本の中では、ここからサンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会 (Santa Maria della Vitoria) が1ブロックのところという設定ですが、実際にはここからバルベリーニ通り (Via Barberini) の坂道を歩いて10分弱かかります。
【サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会: Santa Maria della Vittoria】
9月20日通り (Via XX Settembre) 、バルベニーニ通りが交わるところ。 直ぐ側には
サンタ・スザンナ教会 (Santa. Suzanna) と
サンベルナルド広場 (Piazza San Bernardo) があり、正面向かい側には、
モーゼの噴水 (Fontana del Mose)。
ここでのアンビグラムの言葉は:
火 (fire)
「聖女テレサの法悦」の彫像の天使の矢が示すその先は・・・
【ナヴォーナ広場: Piazza Navona】
ナヴォーナ広場 (Piazza Navona) は、パンテオンから西に歩いて約15分程度。
広場の東側に建つ
サンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会 (Santa Agnese in Agone) 前の
四大河の噴水 (Fontana dei Fiumi) の中で、ラングドンとハサシンの死闘が繰り広げられます。
ここでのアンビグラムの言葉は:(もちろん)
水 (water)
噴水のオベリスクの頂点に立つシロハト(天使の象徴)が向いている方向には・・・
【サンタンジェロ城: Castel Sant'Angelo】
サンタンジェロ城。 城郭、城壁をさらに取り囲むその敷地の形は・・・ペンタグラム(pentagram)五芒星形。
天使に導かれてついに数百年の秘密の場所にたどり着けるのか。。。 ヴィットリア・ヴェトラは、果たして無事なのか。。。
回廊を駆け、秘密の扉を捜し、ハサシンを見つけることができるのか?
ストーリーのクライマックスに・・・
【街中】
【カンピトーリオ広場: Piazza Campidoglio :Capital 】
「真実の口」のあるサンタ・マリア・イン・コスメディン教会からテアトロ・マルチェッロ通り (Via de Teatro Marcello) を歩きヴェネツィア広場 (Piazza Venezia) に向かう途中で、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂 (Monumento a Vittrio EmanueleII) が見えます。
その途中に、カピトリーニ美術館 (Musei Capitolini) があります。 通りから馬車も登れそうな階段をあがると、カンピトーリオ広場 (Piazza Campidoglio :Capital) が広がり、正面に市庁舎 (Palazzo Senatoril) 、横に美術館があります。 この美術館は世界最古の美術館で、1471年法王シスト4世によって建てられたものだそうです。
【ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂: Monumento a Vittrio EmanueleII 】
【街角】
写真左 :「モーゼの噴水 (Fontana del Mose)」...サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会 (Santa Maria della Vittoria)の向かい。
写真中 :「共和国広場 (Piazza Reppublica)」...中央にはナイアディの噴水
写真右 :「テルビティーノ (Piazzale Tiburtino)」...宿泊したホテルの近く、テルミニ駅の東側に続く城壁
【(今回)最後の晩餐・・・】
今回のイタリア旅行の最後の夜のローマでの食事。 ホテル近くにある、Pizzeria で。
[Armando]
鮭とアンチョビのピザ
アサリのボンゴレ・パスタ
カルパッチョ
ショコラ・ジェラート
ビール2杯
デカンタのハウス・ワイン(白)
お会計:€39.50ー
おいしゅうございました♪
【フライト・バック】
8日間のイタリア駆け足旅行を終え、NYCに帰国の途へ。 短かったような長かったような。。。 再訪したいところ、まだまだ見足りないところ、違った季
節を味わってみたいところ、ゆっくりとしたいところ、、、。 やっぱり、また来い!ということですね。 次回は一都市にゆっくりと滞在してのんびりしたい
と思います。 (やっぱり疲れたんや・・・笑)
帰国の日の前々日、8月10日(木)にロンドンのヒースロー空港で「液体爆弾テロ」未遂事件がありました。 世界各国の空港の警戒態勢が高まり、客席へ
の液体が持ち込みができなくなり、セキュリティーチェックではワインやオリーブ・オイル、化粧品や飲料水を泣く泣く置いていく人たちが・・・。 楽しかっ
た旅行だったのに・・・、と嘆く人もいたのでは。 でも、安全のためには仕方が無いのでしょうか。
実は、今回の帰国フライトは、かなりのオーバー・ブッキングということで、少なくとも6グループの15人近くが、「今日のNYC行きはもう搭乗できませ
ん。。。」ですと。。。 チェックインカウンターでは、スタッフと我々搭乗予定乗客の間で喧々轟々!! この便以外にはもう当日NYC行きは無い。 も
う、「☆●!※×■$□〇$#★ё%!!・・・よ!」、「しかし$□●!$#※×■〇★ё%☆!!・・・なのよ!」。。。
出発時間もう間もない頃、ゲートから「客席に空きがあります」という連絡が入り、カウンターではボーディング・チケットを発行、ラゲッジのチェックイ
ン、乗客はチケットを握り締めて、セキュリティー・ゲートへ! そしてトラムに駆け込み、ターミナルへ!! さらに走りに走って搭乗ゲートへ!! まっ!
間に合った!
楽しい楽しい2006年イタリア旅行でした♪♪
-- Grazie!!! --